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詠み人知らず

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オーストラリアのとある倉庫で黙々と荷物を積み上げる漢達。

ドンッ!!チャリーン!!
「おっとごめんよ、ん?何か落ちたぞ、コインにしちゃ、大きいな?」
「いや、ちょっとしたお守りみたいなもんさ」
「おい、ちょっと待てよ。これ、本物の銀メダルじゃねえか!」
「そんな目で見るなよ。昔、あるスポーツの大会でもらったのさ。そう、俺はオリンピックに出たんだ」
「オリンピック? 冗談よしてくれ。あれは選びぬかれたスポーツエリートだけが出られる大会だろうが。 お前みたいに一日中ダンボールと格闘してる奴がどうやってオリンピックに出るんだ?」
「それもそうだよな、ハハハ。」  「わははは」

しかし、エアーズロックの如き積み上げられた荷物を見つめる青い瞳には、ある一日の光景が焼きついていた。
ありあまる資金で高級ホテルに泊り、薄ら笑いを浮かべながら球場に現れる東洋人の集団。 彼らのほとんどが一年で100万ドル以上を稼ぐプロの選手だという。

若いオージー達は燃えた。そして、全力で立ち向かい、ぎりぎりの勝利を掴みとったのだ。
だが、たいていの人間が野球というものを知らないこの国では、誰も彼らを賞賛しなかった。

しかし、胸の奥で今も燃え続ける小さな誇りとともに、今日も彼はバットを振り続ける。
                          (詠み人知らず by 2ch)

映画になりそうな話しです(ほとんど実話かもw) 日本と豪州の境遇が反対だったら σ(・_・)毎試合 感動できたのになぁ・・・
by koutatiti | 2004-08-29 15:38 | 体育
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